以前キャリコネニュースさんで連載させて頂いていたものです。
著作権は私のところにあるので、こちらにも掲載させて頂きます♪
元のサイト→http://careerconnection.jp/biz/hotel/content_1652.html
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初めまして。25歳のOL、ユズモトと申します。私は就職活動を経て、新卒で某ビジネスホテルチェーンを経営する会社に就職しました。いまはもう転職して別の仕事に就いているのですが、ビジネスホテルの仕事はとても面白く刺激の多いものでした。
なんせビジネスホテルでは、接客や営業、経理、調理など、ありとあらゆる業務を一人が担当することも珍しくなく、「仕事に飽きる」ということがないのです。そんな毎日を思い出していたある日、「ホテルの裏側をエッセイ漫画のようなものにしたら面白いんじゃないか」と考えついた私は、2ちゃんねるに自作のマンガをアップしてみました。
すると、それを思いのほか沢山のまとめサイトさんが取り上げて下さり、私はちょっとした「プチ時の人」になりました。そして、それを見て下さったキャリコネ編集部さんに声をかけていただき、このたび連載をすることになったのです。
今回は、私がホテルで働くことになったきっかけをお伝えしようと思います。といっても、もともとホテル業界に憧れていたわけでも、何かドラマチックなきっかけがあったわけでもなく、本当に「たまたま」です。
そのホテルの求人と出会ったのは、大学4年生の秋のことでした。その頃の私は内定こそ持っていたものの、内定先はネットで検索すると予測ワードに「ブラック」や「離職率」などといった言葉ばかりが並ぶような会社でした。
仕事内容も、個人宅を突然訪問し、商材を強引に売りつけるというようなものでした。私はその会社に行きたくない一心で、就職活動を続けていました。とても失礼な話ですが、それほどにネット上で悪い意味で有名になっている企業だったのです!
もっと楽しんでできそうな仕事はないものか…。そう思っていたとき、ネットでとあるビジネスホテルの求人情報を見つけました。それまでホテルなんて全く考えたこともなかったのですが、私の目は釘付けになっていました。
「人のために何かをするのは大好きだし、ホテルもいいかも!」“
運よく内定をもらうことができた私は、こんな風に何の予備知識もなく入社し、訳もわからないまま某所のホテルに配属になりました。
配属先のホテルでまず驚いたのは、周りのスタッフ達の個性の強さでした。転職者も多く、社員やパートなど雇用形態も様々なせいか、個性溢れる人材が沢山。
「昔は工事現場にいたからね~」
と言いながら、ちょっとした壁の傷なんかは自力で直してしまう上司。タオルや部屋着を畳むのが、ものすごく速い主婦のパートさん。美しくお札を数える元銀行員上司…。
それぞれが、自分の特性を生かしながらホテルを盛り上げていました。入社まもない凡人の私は、「ここでは何か一芸がないとやっていけないのだろうか」と一人不安を抱いたものです。来週からは、そのような人たちの出会いや、仕事を通じた泣き笑いについて書いていきたいと思います。